認知症の方との付き合い方①

高齢者介護の世界に入り、はや26年!! 色々な認知症状を持っている高齢者の方々と出会って来ました。

私は認知症のある方が大好きです。何故なら純粋な気持ちを持っていると感じるから・・・

相手を上べで判断せず、心の奥底を見抜く力を兼ね備えていて、子供のような純粋さを感じます。だから介護する側も尊重して接しなければ介護を受け入れてくれないと思っています。

年齢を重ねると多かれ少なかれ忘れることはありますよね。

自分も何かをしようと思っていたのに、違う場面に出会うと忘れてしまい、何をしようとしたか思い出すのに時間がかかります。

認知症って何?ということで簡単に説明すると

一度獲得した知的能力(記憶・思考・判断など)が脳の障害により持続的に低下し、日常生活に支障をきたすようなった病的な状態を言います。

その中でも記憶障害(もの忘れ)は最も基本的な症状であり、これがなければ認知症ではないといっても過言でははありません。

記憶には記銘(新しことを覚えること)、保持(覚えたデーターを維持すること)、想起(維持したデーターを思い出すこと)の3つの過程があります。しかし、病気のために記憶ができなくなります。

一般的に歳をとると新しいことを覚える力が低下しますが、認知症の人は少し前に言ったことや行ったことを忘れてしまいます。

しかし、自分にとって「嫌い」と思ったことは忘れていません

全てを忘れているわけではないです。記憶することは難しくても得意とすることの想起にズバ抜けた力を発揮することがあります。その力が引き出され、褒められるととても喜びます。どんな人も褒められて嫌な気持ちになりません。認知症状を持っている方も同じです。

認知症の方は視野が狭くなっていると言われています。

話しかける時、正面からしっかり目を見て声をかけることをお勧めします。

話しかけてくる相手を認識することができ安心します。

突然、背後から話しかけるのは誰でもビックリしますよね。

当たり前のことを当たり前にして介護をしていきたいですね。

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